- 私たちの歩く道
このほど、まんせい労務サポートオフィスの組織風土を作るハンドブックをつくりました。
タイトルは「MLSO WAY」。
MLSOとは、まんせい労務サポートオフィスの頭文字をとった造語です。
日々の仕事をする上で、心がけたいことや知っておきたいことをまとめました。
いわば、働き方のバイブル、オフィスの一員としての“歩き方”が記されています。
目指したのは、中学生でも楽しく読めるようなものであること。
できるだけシンプルに、わかりやすくまとめたつもりです。
毎日見てもらいたいので、持ち歩きしやすい手帳サイズにし、ときどきイラストを入れて見やすくしています。
スタッフが楽しみながら見てくれればと思っています。
- 「作って終わり」にしないために
そもそも、なぜこのハンドブックを作ったのか。
理由は2つあります。
1つは、オフィスの代表である私の「想い」を、しっかり伝えておきたいと思ったからです。
そうしたものが手元にあれば、外部の方から「まんせい労務サポートオフィスは、どんなオフィスなんですか?」と聞かれたとき、スタッフがスムーズに答えることができます。
もう1つは、せっかく作った就業規則を、組織の活性化にきちんと役立てたいという思いがあるからです。
ハンドブックには、就業規則の重要なところを簡潔にまとめて盛り込んでいます。
私は仕事柄、お客様の会社の就業規則を作るお手伝いをしています。
しかし、作って終わり、というケースが非常に多いのです。
労務のトラブルがあったときに初めて開く、というパターンがほとんどではないでしょうか。
でも、就業規則は、会社で働く「道筋」を示した大切なものです。
これを見ないで働くということは、交通ルールを知らずに道路を走っているのと同じことになります。
いつ事故が起こってもおかしくない状況なのです。
そんな環境の中では、従業員は安心して動けないのではないでしょうか。
ルールがあるからこそ、安心安全を感じながら、思い切った行動をとれるのだと思います。
ルールは縛るためではなく、成長のためにある
とはいえ、ルールだらけのハンドブックは作りたくありませんでした。
縛られている感じがするからです。
そうではなく、働くことにメリットを感じるような内容にしたかった。
ですから、スタッフにとって楽しいこと、うれしいことも、ブックの中には盛り込みました。
例えば、毎月1回みんなでカレーを食べに行く、子どもの習い事には年間5万円の補助を出すなど。
お客様の会社が販売している商品サービスに利用できるクーポンも発行し、
お客様も従業員も私もうれしくなるような工夫も盛り込みました。
もちろん、オフィスとしてのミッション、行動指針、欠勤や休暇、残業のルール、入退社の決まりごとなど、
オフィスの運営になくてはならない項目もあります。
しかし、これらのルールは、従業員を束縛するためにあるのではなく、
成長を後押しするためにあるのだととらえています。
従業員は、自分の人生の時間を、事務所の仕事に費やしてくれています。
だからこそ、成長を実感できるようなオフィス環境にしたい、というのが私の想いです。
このハンドブックをスタッフに共有したところ、大きな変化が生まれました。
スタッフが仕事のことからプライベートのことまで、よく話してくれるようになったのです。
以前よりコミュニケーションが活発になってきたのを実感しています。
私はこのブックを、お客様にも広めたいと思っています。
特に「社員が変わってくれない」と悩む社長には、ぜひおすすめしたいものです。
小さなハンドブックですが、組織を変える力があると感じています。