一人で闘う経営者の参謀

◆経営者の夢に伴走する

社会保険労務士になって10年が経ちます。

私はいま、こう思っています。

 

私の本当の仕事は、社会保険労務士ではなく、「経営者参謀」だと。

こんな会社にしたい。こんな人を雇用したい。こんな職場をつくりたい。

そんな「経営者の夢」に伴走し、いっしょにワクワクしながら、未来を描くお手伝いをするのが私です。


経営者は、会社という大きな船のめざす方向性を決め、舵取りをする船長です。

だからリーダーシップはあります。でも、必ずしも経営の知識に詳しいわけではありません。

そんな経営者の隣で、会社にとって最も重要な「人材・雇用」に関する知識や情報をご提供しながら、夢を形にしていきます。

 

◆失敗だらけの道のり

私がなぜ、自分のことを「経営者参謀」と言っているのか。

そこには、私の歩いてきた道のりが関わっています。

私は子どものころから、よく人に攻撃されていました。

仲間はずれにされ、ばかにされることもたくさんありました。

相手のことを考えない自分の態度が原因でしたが、当時は「とにかくばかにされないように」ということばかり考えていました。

そんな私が社会保険労務士を目指そうと思ったのは、士業(サムライ業)ってかっこいい、と思ったから。士業なら、ばかにされることはありません。

 

実は、社会保険労務士の資格をとる前、私は大手通信企業の子会社で派遣社員をしていました。仕事はやりがいがありましたが、いつまで経っても派遣社員のまま。正社員になれないなら、いっそ辞めようと思いました。

そしてチャレンジしたのが、社会保険労務士の資格です。

1回目の試験は不合格。

いつまでも無収入ではいられないので、年金事務所での契約社員の仕事を見つけ、働きながら資格試験に挑み、2回目にして合格しました。

 

ところが、なんの実績もない社会保険労務士に仕事はありません。最初はまったくうまくいきませんでした。

飛び込み営業で自分を売り込む傍ら、ファーストフードや清掃のアルバイトをして食いつなぎました。

 

知らないリスクから経営者を守りたい

飛び込み営業で経営者の皆さんとお会いするうち、私はあることに気づき始めました。

経営者の皆さんは、人事や労務について、詳しい内容まで分かっているわけではない、ということです。

それは、雇用のルールを知らずに人を雇っているのと同じことでした。

これは何とかしないといけない。経営者に寄り添って、ルールを知らないがゆえに起こるリスクを防がなければ、と思いました。

 

私は、経営者に寄り添う経験とノウハウを身につけるため、とある社労士事務所に就職しました。

最初の2年は、正直つらかったです。

駆け出しだったので、先輩上司からはボロかすに言われました。「お前きらいや」と言われたこともあります。

でもそのおかげで、雑草根性が身につきました。

 

開業経験があるから寄り添える

3年経ち、ようやく仕事のコツがつかめたころ、私はあるビジネス交流会に参加しました。

衝撃的でした。

交流会のメンバー全員、プレゼンがとてもうまいのです。

「この能力を手に入れたい!」と思いました。 

 

自分の3年後も考えました。

私はやっぱり自分の社労士事務所を開業したい。

紆余曲折ありながらも、開業を実現するだけの人脈を、知らず知らずのうちに築けていることにも気づきました。

 

「よし、開業しよう!」

 

自分が歩いてきた道のりを振り返り、こう思います。

いろいろあったとしても、夢や目標を実現することはできる。

経営者の皆さんには、その夢目標を私にぶつけてほしいのです。

多くの経営者の皆さんは、たった一人で闘っています。

だからこそ、考えていることを吐き出すだけで気がラクになると思います。

 

しんどい経営ではなく、ワクワクしながら経営に取り組んでほしい。

山あり谷ありを乗り越え、開業した私だからこそ、経営者に寄り添えると思っています。

 

 

 

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